全てを失った時

事業に失敗し敗北を認め敗退を決意。

お金も仕事も恋人も全てを失いました。残ったのは借金だけ。これが、破綻ってヤツか…。

目の前が真っ暗よりももっと暗い何かに襲われた様な、そう絶望でした。なにもかも失った。そのくせ借金だけはある。

これからなにをどうしていけばいぃんだろう…。

途方にくれつつも、何か仕事を探して収入を得なければなりません。毎月の支払いがあるから。しかし、40歳で破綻。こうも仕事が決まらないとは思ってもいませんでした。

仕方なく、派遣に登録。まったく安定なんてしません。仕事がある時もあれば、当然無い時もある。しかし、それでも何もしないよりはマシ。

なんとか、月々の支払いに間に合わせるだけの生活。

将来に何の希望もありゃぁしない。

友達と遊ぶ、飲みに行く、服を買う、そんな極々当たり前とも思える事が、何一つ出来ません。オレ、何の為に生きているんだろう?

あれだけイヤだった仕事。うざったかった恋人。毎日の煩わしさ。それら全てが失われた時、それこそが全てが本当に奇跡だった事に気がつく。

感謝

あなたは、今のあなた、今の状況に感謝しているだろうか?感謝できているだろうか?

本当に、ありがたかったんだ。極当たり前って、そんなモノはどこにもない事にあなたは気づいているだろうか?

私は、間違いなく気づいていなかったんだ。感謝が足りなかったんだって、今更ながらに思う。

人は、自分が手にしていない何か、持っていないモノ、ないモノにばかり目がいってしまう。それ故に、今あるモノが見えない。見ようともしない。

だから、

それを見てっ!!

って、闇が教えに来てくれたんだ。見てっ!!あなたには、こんなにいぃところがたくさんあるよって、こんなにたくさんの’ある’に囲まれているよって、それを教えてくれているんじゃないかなぁ?

’ない’モノから’ある’モノへ視点が変わった時、何かが変わるかもしれない。

今まで以上に、感謝の気持ちが出てくるかもしれない。

あなたの目の前の人に、もっと優しく接することが出来る様になるかもしれない。



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