失うことへの恐怖

人はみな、失うことへの恐怖と戦っている。

何かを相手に差し出してしまうと、自分が持っている何かがなくなってしまうのではないか?と、言う恐れです。

親切にしてあげたのに、嫌われてしまった。

あんなに愛したのに捨てられてしまった。

こんなに愛しているのに、受け入れてもらえない。

つまり、見返りを求めてるがゆえに、自分が与えたモノ、あるいはそれに見合ったなにかが還ってこないと失望する。

それが、失うことへの恐怖。

求めたモノが還ってこなかった。受け入れてもらえなかった。

これらの事実を目の当たりにすると、人は、損をしたと感じてしまう。

真実は、何も失っていないのに。

何も失ってはいなにのに、失ってしまった、傷ついた、と感じてしまう。

あなたが与えたエネルギーは、時間差を伴って必ずあなたに還ってきます。しかし、それに気づかない。気がつけない。

だから、今スグ頂戴。

今スグ返して。

そんな想いにかられてしまう。

だから、与えることに躊躇してしまう。還ってこなかったらどうしよう。また、受け入れてもらえなかったらどうしよう。

目の前の事だけに捕らわれてしまっている。

とっても残念なことです。

あなたが与えたモノは、必ず還ってきます。ただしそれが、いつ、どんな形で還ってくるのかは分かりません。

あなたは、何をどれだけ与えても何も失いません。

その上で、今後あなたは何を与えますか?それともまた、与えるのを止めてしまいますか?

 



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